邦楽は劣ってるか?AIR SWELLがぶっ刺さる!!

よくまあ巷では、邦楽が劣ってるだ、洋楽は至高だなんて論争が繰り広げられています。
最近では、Oasisの映画が公開されたことにより、自称Oasisファンが一気に溢れかえったように思う。
あの映画を見ただけで、何を勘違いしたのかOasisは至高脳が植えついてしまっているのだ。これはOasisという強大なブランド力のおかげなのか。
「とりあえずOasis聴いとけば、洋楽はオッケー!」なんて甘ったれたこと言ってんなよ諸君。一回、50年代くらいまで遡ってくれ。
たぶんろくに聴かないで終わるから。
今この記事を書いている喫茶店でもビートルズの「アイム・ダウン」が流れてるけど、このビートルズ流しとけば無難な状況はどうかと思う。
いや、店主が好きならまた話は別だが。
まぁ、何かと洋楽に対して敵対意識を持ってしまうのが日本人の特徴だと思われる。
なにかあれば洋楽だ邦楽だと。
しかし彼らはそれらを全否定してくれたのだ。
それはそれは気持ちのいいものだ。
音楽の垣根を超える音楽
もうほんと洋楽厨。出だしのあんちゃんほんと洋楽厨。
からのベースhiromitu氏のスクリーム。
あんた歌うんかい!!!
自分がこのロックバンドを知ったのは2,3年ほど前。借りたCDが『THE ART OF PSYCHO』
日本語歌詞をここまで違和感なくメロディアスに歌い上げるバンドなんてマキシマムザホルモンくらいしか知らなかったからさぞ驚きだった。
かなりの衝撃を与えて、自分のなかのイケてるバンド枠に彼らが入って幾ばくかの時が過ぎた。
ベースが変わったんですよね。今のhiromitu氏に。
見た目がド派手すぎてすんごい違和感しかなかったけど、今回のNVでだいぶ見方変わった。
すっげー面白いやつじゃん。
3ピースとは言え、ここまで存在感のつよいベーシストは中々いない。もちろんメインボーカルじゃなくてって話で。
まぁ存在感的にメインになっているようなもんだけど。
これじゃあライブでほかの楽曲ものたんなくない?
アングラ感
そんな劣等感まみれの今回の楽曲。
結局のところ彼ら自身、そう言ったやれ洋楽だ、やれ邦楽だみたいなのがうざったくて、今回の曲が出来あがったんだと思う。
正直賛否両論はあると思うよ。結局のとこ「本人が一番気にしてんじゃねぇかよ!」なんて言われるかもしれないけど、それは気にしているからこそ、こうゆう曲が出来たわけだし、そういった劣等感がわかっているから、改めて批判もできるんだと思う。
やり方もすごく正攻法だと思うし。
だってさ、彼らはロックバンドなわけじゃん?それをこうやってちゃんとロックで伝えようとしてるって至極真っ当かつ筋の通ったことだと思うんだよね。
よく音楽に政治を絡めるな、なんて声も聞こえてきたりする。
名を挙げちゃうとその代表的アーティストがアジカンのゴッチだったりするんだけど、あれもそうやって世界を見たからこそ、音楽にあそこまでパワーがあるんだと思うし、気持ちもより一層籠る。
”夜を超えて”という曲がアジカンにあるんだけど、あれは3.11に向けた歌なんですよね。
「音楽はあまりに無力なんて常套句に酔っても」とう歌詞から始まるわけなんだけど、すごく直球に震災や、何なら今までの災害、世界情勢にでも置き換えられるようになっている。
エアースウェルがこのタイミングで、こういった音楽を鳴らせたことは、本当に幸運なんだと思う。
アングラな彼らだけど、すくなくとも彼らのようなバンドが先にいてくれるだけで、ロックンロールは廃れることはないなって感じた。
とっても粋なバンドAIR SWELL(エアースウェル)。
知らない人もこの記事をきっかけに一緒に追いかけてきてほしい。
まあ何より音楽が好きなんだぁとひしひしと伝わる曲だから、すんごい良いよね。
アディオス。
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