SAKANAMONのおすすめアルバムはやっぱり「浮遊ギミック」
SAKANAMONの記事を書いてからふと気がついたのだが、最近彼らの新譜情報がまったくない。ライブの活動は相変わらずド派手に活発に活動している模様だが、会場限定シングルなどを出したくらいで、それっきりまったく音沙汰ない。そろそろSAKANAMONを堪能したいと思っていたので、昔の音源を聞き返すしかない。
そんでやっぱり思ったのが「浮遊ギミック」がイイということ。
彼らのデビュー作となるこの作品だが、当時のSAKANAMONの良さが凝縮された一枚なのは間違いない。というか名曲というか、未だに人気であろう曲が収録されているのには間違いがない。
そんな「浮遊ギミック」に関して今日はレビューしていきたいと思う。
浮遊ギミック
全6曲の構成となるいわゆるミニアルバムではあるが、その濃さはまさにSAKANAMONの魅力そのものと言える。
何よりもこのアルバムの一曲目である”ミュージックプランクトン”は未だ根強い人気を誇る一曲なのは間違いない。前の記事でも書いたが、僕もこの曲がきっかけでSAKANAMONを知った。
ミュージックプランクトン
何がイイって、イントロのリフからもう雰囲気が完璧であろう。彼がこのイントロのギターに只ならぬ思いを込めたことはしかと伝わった。
そしてこの独特の、歌詞のイメージと語感の良さ。すごい難しい哲学的な言葉が並べられているにもかかわらず、しっかりとメロディが作られ、構成がしっかりしている。フロントマン藤森の成せる業だ。
SAKANAMON THE WORLD
歌詞を見ていただければわかるが、この曲だけで、彼らの世界を感じられる。藤森くんが持つイメージ、世界をそのまんま投影してしまったのがこれだろう。
SAKANAMONの音楽はこうだよって言っているような曲であり、僕が彼らに対するイメージを決定付けた曲でもある。
ビールが好きな彼らしい「音楽で飲むから」という歌詞は、こんな音楽の楽しみ方もあるのかって気付かされた一節だ。
ハロ
この曲は非常にイイ。
ボーカル藤森という人間がどんな感じの人間かというのが伝わる曲で、とても好きな曲でもある。
ただ酒が一緒に飲みたいと思わせるような曲である。
もう一杯乾杯したいんだって、僕もぜひ乾杯したいと思った。SAKANAMONの曲にはかなりの確率でお酒が絡んだ曲が入ってくる。アル中かと思わんばかりに酒、ビール、ビールと言っているものだから、多少心配にはなるが、好きなんだからしょうがないのだろう。
てか曲自体すごくイイんですよ。弾き語りバージョンがあるのだが、すごいイイ出来。大好き。
空想イマイマシー
藤森くんの世の中の忌々しい人たちに捧ぐ歌。何とも言えない自分の煮え切らない曲を不器用ながらも表現した曲に、僕は共感せざるを得ない。言葉遊びも健在で、空想イマイマシーという単語センスもまたイイ。
こう言った語感のイイ曲を作れる人はほんと尊敬する。自分別に作曲はしないけど、曲作れるようになったら楽しいだろうなぁ、程度で思っているのだが。
公然と秘密の創造ヌードル
これはウルトラマンのことを歌っているのだろうか。歌詞がもろにウルトラマンなので間違いないが、藤森くんワールドがわからなすぎて、歌詞の読解不可能だ私には。
本当によくここまで歌詞を詰め込んで、かつメロディを歌えるなと感心する。
妄想DRIVER
アルバム最後を飾るこの曲。
妄想DRIVERってどういう意味だろう?と色々想像するのだが、歌詞が難しい。なんか歌詞だけ見たら頭いいように見える。いや、実際頭がいいのかもしれないが。
このアルバム通して聴くと「もう終わったの?」てなる。大体、ラストの曲っていうのは、こうある程度の余韻を残して、終わるものだと思っていたが、この「浮遊ギミック」はそんな気配なく、スンッと終わる。スンッとだ。
SAKANAMONの曲って、ほんとに生活の肴という音楽が多い。何となく聞いていたいし、雰囲気や、藤森くんの発言から、酒を飲みながら、聴いていたいというのがある。
やっぱりSAKANAMONイイなって毎回このアルバム聴いて思う。
新曲の”クダラナインサイド”もそうだけど、生活の中で何となく持っている違和感や、焦燥のような感情を見事に表現できているのが彼らの音楽。
僕らのような普通の人間の持つ感情を身近に表現してくれたのが、SAKANAMONというバンド。
さて、興味を持ってくれた方はぜひ、「浮遊ギミック」を聴いて見てはどうだろうか。
アディオス。
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