元自動車整備士が語る!車を長く乗るためのメンテナンス術!

2017年5月21日自動車

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 新車を購入された方は、気になるのが、車の寿命についてですよね。やっぱり長く乗りたいし、なるだけ壊したくない。そう思う方は多いハズです。

ただでさえ、車の免許をとるのですら、お金が掛かるのに。普通自動二輪の免許を取得済みの方は学科免除でも約20万ほど?

高いですが、晴れて免許取得達成を記念して、親御さんから車を買い与えられる方は結構いらっしゃいます。

ですが、実際免許取り立ててで、車文化に今まで触れたことのない方にとっては、車に関しては無知なわけですから、具体的に維持というものがわかりません。

新車ならともかく、中古車であれば、色々心配が付き物だろうと思います。

そこで今回は、車が好きで自動車整備士の資格をとってしまった元整備士である僕が、裏側を知る整備士目線で、車を維持する際の注意点や、見るところを述べつつ話していきたいと思います。

定期点検の必要性

若者の車離れが囁かれる現代。

実際は若者の分母が減ったがために、自動車に乗る人口が減っただけで、乗っている人は結構います。

ただ、昔とは違い今は不況。

手取りも少ないから、できれば安く買いたいし、修理もあまり出したくない。

車は機械ですので、定期的なメンテナンスは絶対に必要です。

ですがそれを疎かにしてしまう方は多数いらっしゃいます。

貴重な休みを割いて、わざわざ休日に車屋行くのがめんどくさいというのが本音でしょう。

整備士側から言わしたら、点検に来ないのが悪いとも一刀両断できますが、そうなってはこの記事が終わってしまいます。

定期点検の重要性について、述べていきたいと思います。

エンジンオイル

まず、注意すべきは走行距離です。

これについては結構言われていますね。

走行距離により、結構値段も上下してしまうので、値段を判断する基準にもなります。

自動車の部品は消耗品です。定期的に部品を交換する必要があります。

エンジンオイルに関しては、3000〜5000キロを目安に毎回交換してもらいたいです。

この時、無理に高いオイルは買う必要はないです。

エンジンには大まかに5つの作用がございます。

①密封

②洗浄

③冷却

④減摩

⑤潤滑

 高いオイルを入れるほど、もっと長く使わないといけないと思われがちですが、値段が高いものは、その分清浄性に優れているので、すぐにオイルが汚れてしまいます。

その状態で、高いからと長く使っていると、より汚くなったオイルがエンジン内を循環するわけですから、綺麗になるわけないのは想像つくかと思います。

僕は安物のエンジンオイルを使用し、3000キロというショートスパンで交換しています。

そしてエンジンオイル交換時に、2回に1回はオイルフィルターエレメントの交換を実施しましょう。

オイルフィルターエレメントの車種ごとの適合表はまた別でありますので、そちらは他で見てもらうとして、まとめ売りでだいたいこんなもんです。

オイルフィルターエレメントの必要性は、エンジン内を循環するオイルの清浄です。

エンジンオイルがこのエレメントを通過することでろ過される仕組みです。

こちらも試用期間が長くなるとエレメントの性能も落ちて、フィルターが目詰まりしてしまいます。

そうなると、最悪エンジンが磨耗して焼きつき等の原因になってしまいます。

そうなっては車の買い替えが必要になってくるので、オイルとエレメントの交換はマメにやっておきましょう。

交換目安

エンジンオイル:3000〜5000キロ

オイルフィルターエレメント:オイル交換時、2回に1回。

バッテリー

バッテリーは自動車に電気を供給するものになります。

エンジン始動時のセルを回す電力。オーディオ機器の電力。ヘッドライトの光量など、電気系全てに関与する、極めて重要なものになります。

バッテリーの寿命は3〜4年と言われており、性能の劣化は突然訪れます。

ある日いきなり使用できなくなることもあるので、定期的な交換が必要になります。 

バッテリーチェッカーを使用して、点検の都度劣化の状態を見ているので、突然出先でエンジンが掛からなくなるなどのトラブル防止のため、マメなチェックは必要です。

そうでなくても、掛かりが悪くなったり、ライトが暗いなどの症状が見られたら、すぐに点検に出して、診てもらうことをオススメします。

ちなみに、あまり車に乗らない人でもバッテリーは消耗しているので、注意してください。

バッテリーは常に充放電を繰り返しており、走行中は基本的にオルタネーターと呼ばれる発電機で充電がされています。しかし、エンジンを掛けていない、止めている状態ですと、バッテリーの電気が供給されないのでずっと放電している状態になっています。

たまにしか乗らない方でも、マメにエンジンを回してあげることは非常に大事です。

そうすることで、エンジンのい調子も良くなってくるので、やはり一番は乗ってあげることが大事になってきます。

交換目安

バッテリー:3〜4年

ブレーキ

車の三大要素。「走る止まる曲がる」というものがありますが、この中でも一番大事になってくるのが「止まる」要素。

車は走る凶器です。その車が止まらなかったら、ただの殺戮マシンです。

もういっそ走り出さなければいい。

止まる要素の要になってくるのが、ブレーキ関連。

まずはブレーキパッドです。

メンテナンスを怠ると、ブレーキの効きが悪くなり、最悪止まらない事態も起こりうる可能性があります。

ブレーキパッドはタイヤと一緒に回転している、ブレーキローターと呼ばれるディスクを挟むことで、摩擦力で制動力を生み出しています。

イメージ的には、自転車の前ブレーキと一緒です。

自転車ですと、タイヤの回転をゴムのような部品で挟み込み制動力を得ています。

あれが自動車ですと、ディスクに変わっているわけです。

ブレーキパッドがディスクと接地する部分が、摩擦係数の高い複合素材でできており、この部分が消耗していきます。

たまに「キーキー」とブレーキ時になるかと思いますが、それが交換時期の目安です。

ウェアインジケータという、パッドの残量が2〜3㎝ほどになってくると、パッドに付いているウェアインジケータが飛び出して、ディスクに当たり音を出す仕組みになっています。

非常に取れやすい部品ですので、そのまま使用しているとウェアインジケータが取れ、音が鳴らなくなってしまいます。

そうなっては判別が難しくなってくるので、音が鳴ったらすぐに工場に持って行って交換をしてください。

ちなみに法律で、自分でブレーキ周りの整備をすることは禁止とされています。

少し複雑な話ですので、説明を割愛しますがブレーキ周りの整備は主に「分解整備」という区分になり、整備士の資格を持ったものでないと、触ってはいけない決まりになっています。

ブレーキフルード(ブレーキオイル)の交換時期についてです。

自動車のブレーキは主に油圧式ブレーキが主流です。

そのブレーキの作動の根本を司るべきものがブレーキオイル。

ブレーキオイルも劣化していきます。これはエンジンオイルのような摩擦熱などの劣化とは違い、空気中の水分を吸収して起こる劣化です。

この劣化がどうなるかと言いますと、ブレーキオイルの流れる配管の錆や腐食により、最悪漏れなどが生じることがあります。

そうなると、ブレーキの効きが悪くなります。

それともう一つ。水分が含まれることにより、空気が入り圧が掛からない状態に陥ることもあるので、車検毎での交換は必須となってきます。

ブレーキパッド:残量3~4㎜

ブレーキオイル:車検ごと

消耗品との付き合い方が大事! 

自動車の消耗品に関しては、自動車自体の寿命に関わってくるものです。

ですので、ぜひ定期点検には一年に一回でもいって見てもらいましょう。

怠ると、突然のどデカイ出費や事故に繋がりかねません。

中古車として売る場合にも、値段に直結する部分もあるので、常にいい状態であることが必要です。

車を長く大事に乗りたいのであれば、日々のメンテナンスから見つめ直しましょう。

2017年5月21日自動車